耳を傾けること
先日、私の話をちゃんと聞いてくれないうちの旦那さんに、
「あなたは、“傾聴する”ということが分かっていない。」と言われました。
確かにわかってはいないけれど、「うちの旦那さんには言われたくない!」
もちろん、そんなこと言いませんでしたが。
ただ、そうは言ってもちゃんと旦那さんの話を聞くことができるようになれば、少しはアスペルガーの旦那さんのストレスを楽にしてあげることもできるかも、と思いました。
“傾聴”って?
そこで家にあった傾聴について書かれた本を読むことにしました。
ある心理カウンセリングの先生が書いた本です。
そうなんです、なぜかそういう本が、うちにはあるんです。
うちの旦那さんが読んだからあるのですが、私との会話では、まっっったく活かされていません。
もちろん、このことも旦那さんには言えません。
でも、別にうちの旦那さんへの対応だけではなく、社会生活をする中で知っておいて損はないことかなとも思い読みました。
その本によると、相手の意見を間違っているとしても、まずは話し手の話すことを受け入れるということが、傾聴するということへの第一歩のようです。
普段、私はそんなことを考えていなかったので、意識し始めると、それが意外に難しいことに気づきました。
どうして難しいかと言うと、話し手が言ったことに対して、多くの場合、意見を言いたくなるからです。
“自分の意見を言うことが正しいこと”、と私は今まで思っていましたが、意外にそうでもないかもしれません。
というのも、意見を言いたくなるのは、自分を話し手よりも優位であることを示したいだけだかもしれません。
例えば、自分がよく知っているとか、良く理解しているとか、自分の経験していることのほうがすごいなど。
または、単に自分が話したいことに誘導したいだけかもしれない。
人が考えていることを引き出すためには、何よりもまず聞いてあげる・受け入れる、ということが非常に大切なのだそうです。
聞き手が話し手の言うことを大切にすれば、聞いてくれているという安心感から話し手は本当に言いたいことを話すことが出来る。
反対に、話し手が自分の言いたいことを吐き出せると、今度は聞き手のことも聞ける体制になるそうです。
なるほど、そうして心地よい会話が成り立つんだなぁ、ということを知りました。
応用する難しさ
ただ、アスペルガーの旦那さん相手ではそう上手くはいきません。
アスペルガーのパートナーがいる方にとっては、それがとても難しいことであるというのは容易に想像して頂けるかもしれません。
そもそも、話している内容に共感し辛い。
それって、うちの旦那さんに問題があるのでは、と言いたくなる。
それでは、周りが敵になっても仕方がない、とも言いたくなる。
それをこらえて、「そうだね」と寄り添う姿勢を心掛けます。
うちの旦那さんは、こちらが聞いてくれているとわかると、今度は、自分の言いたいことずっ—–と何度も話し続けます。
そして、反対に私の話を聞く場合は、
「だから何?」
「どうしてその話をする必要があるの?」
「その話は聞きたくない。」
「… (無反応)。」
会話はプツンととそこで切れてしまいます。
そんな反応をされると、それ以上話す気には到底なれません。
とても、同じ本を読んだとは思えません。。。
自分が一生懸命になっているのに完全に空回りして、本当に悲しく情けなくなります。
でも、自分の心の健康のために、“期待をしないということ”を振り返ってみます。。。
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