ヒントはどこにでも?
英語翻訳の勉強をしてみたいと思い読んでいる本の中に、先日、ふと気になる例文がでてきました。
例文の中身は一歩引いたところで読むので、普段は特に何か気をひかれることはありません。
でも、アスペルガーの旦那さんとは冷戦状態が未だ続いており、やけに機嫌が悪い日が多く心が折れそうになることが時々あります。
(これが”毎日”でななく、”時々”になっている点については、私自身成長しものだなぁと勝手に感心しています。)
そんな時だったので、その例文を読んで「意外に旦那さんに対するヒントになるかも」と思いました。
もちろんアスペルガーに関する文ではなく、あくまで英語の翻訳を説明するための書籍ですが…。
何気ない例文の一つだけれど
例文は次の通りです。
I accepted her acrimonious disposition as an act of God and no more thought of rebelling against it than I would against bad weather or a cold in the head. -Maugham, The Dream.
そして、これを和訳すると:
私は彼女の辛辣な気性を、神の命じたもうたこととしてそのまま受け入れ、反抗しようなどとは考えもしませんでした。天気が悪いから、鼻風邪をひいたからといって、天気や風邪に反抗する気など起こらないものと同じことです。
英文翻訳術 p151 安西徹雄 筑摩書房
比較の ”no more than” を和訳しようとすると厄介だという説明で出てきた例文です。
内容はさておき、、、例文の中身の方が私は気になりました。
「あっ、なるほど!これは考え方のヒントになる‼」と思いました。
「神の命じたもうたこととしてそのまま受け入れ」とあります。
アスペルガーの旦那さんの気性をそのまま受け入れる。
これに尽きるかもと思いました。
どうせ、反抗しても変えられないことは分かっています。
ならば、私は、もっと他の建設的なことにエネルギーを注げばいい。
よく人との付き合い方で、”人を変えるのではなく、自分が変わる”というようなことを読んだり聞いたりします。
それにつながっている気がします。
アスペルガーの旦那さんとの付き合い方でもその通りだと思いました。
旦那さんが機嫌が悪くてもそのまま受け入れる。
雨が降って、台風がきても、雪が降っても、自分は何もできないのと同じように。
自分がそのように考え方を変えていくということです。
書きながら思ったのは、「あるがままを受け入れる」というのは、仏教の本にも書いてあったような気がします。
そのあるがままを受け入れることが出来れば、無駄に心配したり、反応したりすることはなくなります。
大きく構えていれば良いだけです。
この”冷戦”も、”台風の季節”とか”長雨”のように考えて、いつになるか分からないけど、過ぎ去るかもしれない。
過ぎ去ることがないとしても、神様がそうしているから仕方がないと思えば、良い意味で諦めがつきます。
そして、ふっと肩の力が抜け楽になる気がしました。
同時に、日常の何気ない出来事の中に、ヒントがあることにも感謝したいと思いました。
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