アスペルガー的家づくり:⑤建築中の雨問題
家づくりの本をいくつか読むと、共通していることの一つに建築中の雨仕舞(あまじまい)のことが書かれています。
建築についてはド素人ですが、建設途中に木材が雨に濡れないようにすることです。
アスペルガーの旦那さんはこの建築中の雨仕舞をちゃんとしてくれるか非常に気にします。
前回の建築請負契約の約款と同様に、必ず事前にハウスメーカーに確認していました。
「建築請負契約前にそんな先のことまで聞く必要があるか?」と思われる方もいるかもしれません。
でも、このアスペルガーの旦那さんの心配症が家づくりには役に立っている気がしますし、私も勉強になります。
雨仕舞をしないと木材が濡れて、内装や外装の壁を貼ると間に挟まれた木材にカビが発生するようです。
読んだ本の中では、クロスをめくるとカビだらけという物件も紹介されていました。
そして、カビが発生すれば木材の劣化が早まるので、図面で計算している建物自体の強度を満たせるのか怪しくなってきます。
そのため、雨に濡れないように建築中に雨仕舞をするのが前提です。
仮に濡れても水分計でその木材が含む水分が下がっているのを(=乾燥している)確認し、工事再開とすることが理想のようです。
契約締結後に雨への対応がいい加減な業者だと分かり、適切な雨仕舞を行うようにお願いするのは難しかもしれません。
“もともと行っていないことをやってもらう”という、お願いする立場になるためです。
実際の建築現場では
私は、平日のお昼休みに会社周辺を散歩することを日課としています。
その散歩道の途中にある土地に、以前新築の木造建築の家が建ちました。
散歩をしながら、遠目ですが進行状況を見るのは参考になりました。
その物件は、地元の工務店さんが工事を請け負っていました。
台風シーズンに、まだ外壁もついていない状況でしたが、家全体をすっぽり覆うようにカバーのようなもので覆っていました。
その後、数週間後に工事が再開しました。
詳しくは、分かりませんが丁寧に時間をかけて建築を進めているといった印象でした。
具体的に何か月とは覚えていませんが、家づくりは思っているより時間がかかるなぁとその家を見ていて思いました。
一方、同じ時期に通勤途中に“病院兼院長の自宅”という物件がありました。
病院ということもあり、建築面積が広いこともあるのか雨仕舞はしていませんでした。
その代わりなのか、「いつ再開するのかな?」と心配になるくらい、1か月以上乾燥期間を設けていました。
工法の違いによって、雨仕舞する・しない、がもしかしてあるのかもしれません。
ただ、気になることをネットで発見しました。
施主さんが、建築中の住宅が雨ざらしになっているので心配だが問題ないのか?と言った質問をしていて:
「家をすっぽりカバーで覆うの?そんな面倒なことをしたら作業効率が悪い。」といった内容の回答がありました。
何となく内容からすると実際に住宅建築に携わる方かな、、と受け取れました。
施工業者によっては、雨に対する意識が違うということは認識しておいた方が良いと思います。
私は、「また~、うちの旦那さんは面倒なことばっかり言って人を困らせている…。」と少なからず最初は思いました。
ただ、どのような対応をしているか営業担当に聞くと、その場で答えられる会社とそうでない会社は実際にありました。
単に営業担当が現場に足を運ばない、現場や建築工程の詳細に興味がないだけかもしれません。
それも、不安要素になりますが、、
家を建てる時には、施工業者が建築中の雨仕舞を重要作業と受け取るのか、無駄作業と受け取るのかこれは契約前に必ず確かめた方が良いと思います。
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