アスペのこだわりから勉強になること
アスペルガーの人には、それぞれにこだわる部分があります。
そのこだわりとは、単に「こうあって欲しい」という希望や要求ではなく、そうでない場合に大きなストレスを生むものです。
アスペルガーのパートナーと暮らす方にはわかっていただけるかと思います…。
車の運転に関するこだわり
うちの旦那さんにも色々とこだわりがありますが、その中に車の運転があります。
後ろから詰められた!
夕方、後ろの車のライトがまぶしい!
急に割り込んできた! 等
確かに、私もそんなことをされると嫌ですし、実際にイラッとします。
でも、「仕方ないかな、そんな人もいるか。」と自分に言い聞かせます。
ところが、旦那さんの場合は、そのイライラが持続する期間が長いようです。
何か起きると、私に何度も怒りが収まるまで不満を言ってきます。
そこで、私は傾聴を心掛け、話をさえぎらないように努めています。
そうは言っても、どうにもできないこともあります。
先日こんなことがありました。
ある道を車で走っていると後ろの車が詰めてきたそうです。
緩やかな見通しの良い道で、スピードは出やすい道ですが簡素な住宅街の大通りです。
実は、その周辺に家を建てるか考えているため、旦那さんが夕方に偵察に行ったのでした。
うちの旦那さんはスピード違反で捕まりたくないので、スピードが出過ぎないように気を付けて運転していました。
にもかかわらず、後ろの車が車間を詰めて走ってきて、腹を立てて帰ってきました。
「あそこはダメだ。」「運転が荒い。」
私としては、せっかく今度こそは家を建ててそれぞれのスペースを設けて快適に過ごせるかも、と期待していたので非常に残念でした。
とは言え、そんな素振りを見せると、また変な方向に行きそうなので、 「じゃあ、他にいいところを自分で見つけてきてよ~」と軽く何も気にしていないように言いました。
ただ、実際には旦那さんもその地域は落ち着いていて静かな場所なので気に入っています。
なので、後ろから詰め寄られないようにするには、と考え始めました。
そこで出たのが信号機です。
信号機があれば、下り坂でも信号が赤に変わるかもしれないので、減速して運転するようになるかもしれません。
「えっ!信号機つけてもらうことなんてできるの?」と思いました。
そして、「信号機がダメなら、制限速度を低くしてスピード違反の取り締まりだな。」とも言い出します。
が、私も市民の声が反映されるのか興味がわいてきました。
「どうやったら出来るか、ネットで調べてみれば?」と言ったところ、
「面倒くさいから警察にかけてみる。」と言って早速携帯を手にしていました。
そういうところは躊躇なく行動するので、すごいなぁ~と感心します。
半面、「警察署の方、面倒な市民が今から電話します。すみません‼」とも思っていました。
親切な警察の対応
警察に対しては、いろんな印象があるかと思います。
でも、電話を通して聞こえてくる会話では、電話の向こうの警察署の方は丁寧にうちの面倒な旦那さんに申請つに対応してくれたようです。
信号機設置については、住民の方からも要望があったそうですが、日中の車の通行量が少なすぎるため出来ないそうです。
通勤時間帯の車の量が多いから、といってすぐに取り付けてはくれないようです。
信号機は、一日を通してある一定水準の通行量が確保できることが必要とのことで、一つ勉強になりました。
では、制限速度についてはどうか。
公道は、道の地形や幅などを考慮して制限速度を決めているそうです。
これまでそんなことを考えたこともなかったので、これも勉強になりました。
今回うちの旦那さんが問い合わせた道は、制限速度50㎞ですが、警察の方によると本当は60kmの道だそうです。
そこを、住民の方の要望で、既に10㎞下げてあるそうです。
そして、これ以上は下げることはできないそうです。
というのも、地形上、速度が上がってしまうことが分かっているからです。
そこまで聞くと、その道を50㎞以上で走ってもスピード違反で捕まらないのか(もとは60kmでの制限だし地形上スピードが出てしまため)、ということが気になります。
当然、アスペルガーの旦那さんは、迷わず聞きます。
(そういうところは、さすがです。)
警察の方は、なんとも回答しづらく苦笑いだったようです。
ということで、何も解決しなかったのですが、旦那さんは満足そうです。
というのも、ある程度できることを住民の方が既にされているからです。
それは、同じ感覚を持った方々住んでいる地域であるということにもつながるからです。
今後、本当に家を建てることができるのか、進捗をつづっていけると良いなと思っています。
または、建てられない場合の愚痴になってしまうのか…。
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