寂しい生垣
最近、車の運転や近くを散歩すると、桜を中心に季節の花々が咲き始め冬から春への移り変わりを感じます。
一番身近なところでは、我が家の庭の生垣も春の訪れを知らせてくれます。
賃貸なので猫の額ほどですが、庭と呼べるものがあります。
そして、そこには生垣があります。
トキワマンサクという植物をご存知でしょうか?
私は、ここに住み始めるまで知りませんでした。
最初の春に花が咲いた時には、「生垣にこんな花が咲くなんて!」とちょっとびっくりしました。
ここ数年人気が出てきているようです。
調べてみると、トキワマンサクには、日本には黄色っぽい白とピンクがあるようです。
我が家は濃いピンクの花を咲かせます。
一応、常緑樹ですが、花の咲くころは葉っぱに変わって花のほうが勢いを増してきます。
そして、一つ一つの花はそんなに艶やかだったり、存在感があるわけではありません。
どちらかというと地味かもしれません。
というのも花びらが写真のように細い線のようなもので出来ているからです。
でも、その花が生垣全体に咲くと、フワっとして他の花や生垣にはない癒しを与えてくれます。
そんな我が家のトキワマンサクですが、今回は少々スカスカで残念な感じです…。
それは、うちのアスペルガーの旦那さんの”こだわると止まらない、加減が分からない”という点が原因となっています。
剪定時期の失敗
なぜか、我が家のトキワマンサクは春と秋の2回花が咲きます。
花が終わると元気に枝葉が出始めるので、私はそれを剪定します。
別に賃貸だからそのままでもよいのでしょうが、あまり手入れをしていないのもみっともないですし、結構植物の手入れは好きだから手入れをしたくなります。
その剪定は、葉が元気なうちに行います。
放っておくと、枝がピンピン伸びてきます。
なので、元気なうちにある程度、伸びすぎた枝葉を剪定して、それ以降に伸びてきたものは見て見ぬふりをするのが良いようです。
というのも、知らず知らずのうちにそうしていましたが、実はよく見ると、桜のように随分前から花のつぼみとなる部分ができてるからです。
あまり頑張って剪定すると、次の時期の花のつぼみも切り落とすことになります。
そんな感じで自分なりに満足のいく手入れをここ数年間行ってきました。
でも、2月になって三寒四温で徐々に暖かくなり始めたある日、うちの旦那さんが、「もっと無駄な枝を切り落とそう」と言って、剪定を始めました。
もうつぼみのようなものができているので、あまり触って欲しくない時期ではありましたが、言い出したら何を言ってもダメななことも分かっているので、
「かる~くなら良いんじゃない?」と言ってお願いしました。
種から育てる植物と違ってつぼみから開花までの時期が長く、枝葉の先にあるものがつぼみであるとは分かりづらいのも分かります。
でも、、、勢いよく切り落としてしまいました。
私が剪定するときよりも、明らかに枝の数が少なくなっています。
これでは、目隠し効果もないのでは、、、と思っていましたが、本人はスッキリした様子です。
ほど良く枝を残しておくという加減が分かりづらいようです。
「次に花をつけるはずのつぼみがぁ~!」と心の中では叫んでいました。
そして、案の定です…。
いつもよりもスカスカの花の付き具合です。
本当なら、もっとふわふわのピンクの生垣のはずなのに、、、と思いながら眺めています。
でも、やっぱりこれで勉強にもなりました。
剪定時期を間違うと花付きが悪くなるのだと。
すべて前向きに考えたいと思います…。