アスペルガー的家づくり②:ハウスメーカー選び
まず、家を建てようと思った時に、「誰に建ててもらうか?」ということを考えると思います。
大手ハウスメーカーなのか、地域が限定された中堅メーカーなのか、それとも地域に根ざした工務店なのかなど。
その時の基準は、その各業者が実際に立てている家の雰囲気や価格などで決めることになることが多いと思います。
家を建てるとなった場合に、まず、うちの旦那さんは本を買って研究しました。
そこで、アスペルガーっぽい極端さが出るのですが、家づくりに関する本を10冊ほど一気に買い、そして、一気に読んでいました。
旦那さんのその時点での結論は、工場である程度生産されたものを組み立てる工法(と言うと随分限定されますが)が一番安心ということでした。
悪徳業者や、経験不足の現場の職人に運悪くあたって、人生で大きな買い物の品質が左右される、ということが避けられるというわけです。
とにかく、アスペルガーの旦那さんは心配症で、悪い情報が入ってしまうと、自分にもそれが起こることが前提となります。
実際、それぐらい慎重な方が良いのも確かです。
ハウスメーカー?
結局、最初は数社のハウスメーカーを検討しました。
我が家の場合は、土地探しからでした。
そこで、旦那さんが建てたいと思ったハウスメーカーと何度か打ち合わせをしました。
残念ながら、アスペルガーの旦那さんの「静かな場所へのこだわり」=「田舎ならOK」と理解してしまったようで、すべて地域のつながりを大切にしそうなのどかな場所ばかり。
私は、それでも良い気がしましたが、近所づきあいが密になると、旦那さんにとっては苦痛だろうなとも思いました。
また、別のハウスメーカーでは、「静かなところ」という要望に対して、いま私たちが住んでいる地域を提案されました。
ちょっと「?」と思って、詳しく聞くと他県から異動になりその営業所に移ってきたとのこと。
この営業さんだと心配だと思いました。
もちろん担当を変えてもらうということも可能性としてはありますが、もともと第一候補ではないので話は進みませんでした。
ハウスメーカーの場合は、その会社が建てる家のイメージに惚れてしまう可能性があることに注意したほうが良いかもしれません。
中身を知らずに、見かけだけで好きになってしまうと、「こんなはずじゃなかった…。」となります。
というのも、宣伝、広告など露出が多いため、自然と「家」の良いところだけ見てしまいます。
どういうことかというと、家を実際に建てるのはハウスメーカーではなく、ハウスメーカーから仕事を請け負う建設会社。
ハウスメーカーの営業さんが、顧客の要望を正しく理解し、正確に建設会社に伝えられるかが
大事ということです。
結局、旦那さんが買った本を私も読んだのですが、これはどの本にも共通する内容だった気がします。
ということで、ハウスメーカーで建てる時には、まずは営業さんの対応の仕方も選択条件の一つと考えることを提案したいと思います。
アンケートは全て記入しなくてよい
また、ハウスメーカーを訪れる時のポイントですが、ハウスメーカーの展示場などに行くと、アンケートの記入をお願いされます。
でも、これは、すべて記入する必要はない、ということです。
特に勤務先や予算などは記入しなくていいと、うちの旦那さんが異様にうるさく言います。
こんなに歯抜けだと話が進まないのでは?と思いました。
特に、予算がわからないとどう話を進めてよいか相手もわからないのでは?と思いました。
ただ、旦那さんは、「最初に“いくらの家を建てるかではなく”、“しっかりとした体制で家を建ててくれるのか”が大事でしょ?」としきりに言っていました。
確かに。そして、それをハウスメーカーにつっこんで質問していました。
予算を書いてしまうと、それを中心にプラン(間取り)を考えてどんどんハウスメーカーのペースにはまってしまうということはあるようです。
色々決まって、最悪の場合請負契約まで結んだ後に、「では品質は?」と言ったところで、契約があるので手遅れです。
(もちろん前金を捨ててる覚悟で破棄することもできますが。)
ということで、こんな面倒なお客でもちゃんと丁寧に対応してくれるのか、面倒だから適当に話を終わらせようとするのか、営業さんによって違いがあるということが分かりました。
それが、実際の打ち合わせで、こちらの要望を正しく理解して、正確に伝えてくれるか、ということが出来るのかの判断になる気がします。
地元の工務店
実は、私は工務店で建てたいと思っていました。
その中でも、パッシブデザイン(夏は涼しく・冬はあたたかい)という日本の気候にあった家づくりにあこがれていました。
色々調べて、旦那さんが買った本にも推薦されていた会社が近くにあったので、本当はそこにお願いしたかったです。
一度、内覧会に行きました、一人で。(興味がない旦那さんは同行しません。)
地元の木材や珪藻土などを使用した住宅で、家の中にいながら、空気が気持ち良い、心地よいなと感じました。
が、旦那さんが無反応だったので、それで話は終わってしまいました…。
結局、地元の中堅メーカーで建てることになりそうです。
どうしてハウスメーカーが除外となったか、また別の機会に紹介したいと思います。
また、良かったらお付き合いください。
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