アスペな一言が良い展開に?

アスペルガーの人は、思ったことをそのまま口に出してしまうようです。

そのため、空気が読めなかったり、思いやりのない発言を普通にしてしまいます。

私も、うちの旦那さんの発言にイライラさせられたり、傷づいたり、時には怒りをぶつけまくります!

(普段、私と接している人には想像がつかないかもしれません。よく「夫婦喧嘩なんてなそうーっ」て言われます。)

ところが、それが良い方向に向かうこともあります。あったんです!

思ったことをそのままに

私は、実はアメリカの大学を卒業していて英語がそこそこできます。

(でも、大手メーカーから内定をもらいながらも、前夫との結婚を選択してしまい、そこから私の仕事人生は紆余曲折していきます。)

去年の夏のある日、うちの旦那さんが、「あなたはそこまで英語ができるのに、どうして洋書を読まないのか分からない。」と言い出しました。

「自分は、英語が分からないから、翻訳されるまで待つしかないし、海外でどんなに面白い本があっても、翻訳されないと読めない。それに“読みづらい翻訳本の原本が、実は読みやすかったりすることもあるのではないか”、と思っても自分にはそれを確かめることができない。それができるあなたは、なぜそうしないのかが分からない。」

(実際に、こんな感じで私が返答する前に、自分の考えを次から次に投げてきます。)

確かに。痛いところをついてきたな、この人は、と思いました。

「でもね、大学時代もテキストを読むことには苦労して、予習、復習は大変だったんだよ。それに今は仕事もしているし、時間もないじゃん。」と言うと、

「言い訳だね。それに時間は自分で作るものだよ。」とバッサリ。

普通のパートナーなら、「そうだよねー。でも時間作って挑戦してみれば。」くらいのことは言ってくれそうですが。。。

けれども、私はその時、“イラっ”とすることなく、“確かにそうだな。ネットで洋書を手に入れることが簡単な時代なのに、どうして私は洋書を読まないのかな?”と思いました。

うちの旦那さんが言う通り、言い訳だったんですよね。

アスペルガーの、“周りの人を不快にさせる”とされている特徴が、珍しく私に良い影響をもたらした瞬間でした。

そして早速取り寄せたのが、アメリカのカウンセラーの方が書いたアスペルガーの男女関係についての本です。

アメリカのAmazonのレビューも高評価で、自分のためにもなるだろうと思いました。

時間の捻出

時間をどうやって作ろうか・・・・。朝15分だけその買った本を読むことにしました。

たった15分ですが、平日5日で75分にもなります。 一気に75分の時間を作ろうと思うと、気合が必要ですよね。

それが、1カ月(4週間)だと300分(5時間)。 半日以上読書に時間を費やそうと思っても、なかなか出来ないですよね。

コツコツ、細く長くが、継続するにはよかったみたいで、結局1冊読み終えました。

で、そのコツコツのおかげで、ざっと読んでしまう箇所もありましたが、1年でその本以外に4冊の洋書を読み終えました。

できる人はもっと読んでしまうのでしょうが、私にしては上出来です!!

旦那さんのアスペな一言が、思わぬ結果につながりました。

別の機会に、読んだ本の内容で参考になることをつづっていきたいと思っています。

アスペルガーに関する洋書は、実は1冊だけで自己啓発とか更年期障害に関わる本など寄り道をしました。。

今読んでいる本が終わったら、今度こそアスペルガーに関する本を読むつもりです!

因みに、本当にうちの旦那さんは、ほとんどの場合、私のことを“あなた”と仰々しく呼びます。

交際が始まって間もない頃は、「お互い対等でいられるように、どちらかに、“ちゃん”とか“くん”をつけるのではなく、下の名前を呼び捨てにして呼び合おう!」なんて言っていましたが。

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さこみ
  • さこみ
  • アスペルガーと診断された旦那さんと夫婦二人の生活を送っている40代女性です。いかにストレスなく過ごしていけるか試行錯誤する毎日です。

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