アスペルガーと帰省

今年も年末年始の休暇が近づいてきました。

私は、独身時代、ほぼお盆と年末年始は迷わず帰省していました。

離れた家族や昔からの友人に会うのは楽しみでした。(今でも)

でも、再婚後は、毎回悩みます。

まず、私の実家に帰るか?

一応、旦那さんに声を掛けますが、「あなた一人で帰っていいよ。」と言われます。

私たちには子供はいないので「あなたの両親が自分に会いたいはずがない」というのが旦那さんの考えです。

それでも普通なら、最低限の親戚づきあいはそれなりにしておかないと、と思います。

でも、アスペルガーと思われる旦那さんはそうはいきません。

コミュニケーションが苦手なので、必要と感じない場所に行くこと自体を拒みます。

私の実家にいけば、義理の両親とそれなりにコミュニケーションをとらなければならなくなり、
疲れてしまうようです。

加えて、私の実家は遠方のため飛行機か新幹線の移動となります。

人混みが苦手な旦那さんにとっては非常に苦痛です。

結局、せっかくの休みは自宅でゆっくり過ごしたいという結論に至ります。

かみ合わない旦那さんと両親とのやりとり

では、旦那さんの実家に帰るのかと言えば、それも嫌がります。

多少離れていますが、同じ県内に旦那さんの実家はあるので、車を運転すれば気軽に帰れます。

私の実家とくらべるとはるかに帰りやすいはずです。

でも、「人が大勢動く時期に自分たちも車で移動したら事故に遭う可能性が高い」と言います。

そして、もう一つの理由(そしてこれが厄介…)は親子でコミュニケーションがかみ合わないことです。

確かに、結婚前にもよく「自分は両親との仲が悪いので、長期休暇の時に帰省してもいつも喧嘩をして
帰ってくる」と言っていました。

実際に、二人で帰省しても1泊させてもらうことは非常に稀でほとんど日帰りです。

そして、いつも旦那さんは不機嫌になって帰ることになります。

私が、旦那さんのことをアスペルガーだと疑い始めると、旦那さんは自分の両親のどちらか、
または二人とも絶対にアスペルガーだと言うようになりました。

アスペルガーかどうか判断できるほど、同じ時間を過ごしているわけではないので判断できませんが、
私も多少ちょっと変わっているかな、、と感じることはあります。

それが、旦那さんにとっては、我慢できないほどの怒りとなって表れてしまいます。

前回帰省した時には、リビングの吹き抜けの電球交換を、義理の両親が旦那さんに頼みました。

結構高い場所に電球が位置しているので、私は、素人に交換をお願いするのはどうかと疑問を持ちました。

でも、お義父さんは「脚立はあるか大丈夫」と言います。

いや、、そうではなくて、明らかにKYT(ものづくりの会社でよくやる危険予知)で出てきそうな
シチュエーションです。

“脚立から落ちてケガをする危険が潜んでいる”と予測し、対策として“二人作業、ヘルメットの着用、
余裕をもった脚立のサイズを準備をする”、などが必要な場面でした。

高所恐怖の旦那さんは、それでも変なプライドが邪魔をして、「じゃあやるよ」と脚立に上りました。

でも、脚立の一番上でつま先立ちになり、手を伸ばさないといけないような場所に電球はあります。

転んだら頭から落ちて非常に危険ですが、お義父さん、お義母さんともに、交換してもらうことのほうが
大切で、「もうちょっと、手をのばせば?」とか「向きをこっち側からにすれば?」と注文します。

“いやいや、あの距離感を素人に任せること自体おかしい”と思いつつ、私のの立場では声に出しては言えませんでした。(意外に気が弱い…)

さすがに旦那さんも、「無理だよ」と言いましたが、「どうして?」という両親の表情に
たちまち怒りが爆発です。

怒りの持続時間

脚立から降りてくると、「どうして出来ないことでそこまで嫌な顔をされなきゃいけないのか」
「どうしてなんでもやってもらえると思っているのか」「自分はプロの電気屋ではない」と怒りだし、
「もう帰るよ!」と言い放ちました。

そのままいたところで気まずいだけなので、帰ることになり良かったです。

ですが、帰りの車の中ではもちろん、帰宅後も旦那さんの怒りは収まりません。

結局時計を見てみると、5時間くらいは怒りを吐き出し続けていました。

内容は同じことの繰り返しです。

うちのアスペルガーと思われる旦那さんが、同じことを何度も自分が気が済むまで(聞き手のことも考えず)
言い続けることはよくあります。

しかし、この時はいつになく怒り具合に比例して長丁場となりました。。。

そして、「もうしばらく帰省する必要はないし、次に両親に遭う時がお葬式でも悲しくもない。」と言って
います。

年末年始が近づいてきて、両親からの連絡を受け取らないように携帯の電源を切ろうかななんて言っています。

せめて、両親だけでも旦那さんのことをよく理解してくれていれば、もう少し丸くなれたのかなぁ、
なんても思います。

ただ、実際にはアスペルガーは遺伝が多いようなので良好な親子関係を気づけている人は少ないのかも
しれませんが。

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さこみ
  • さこみ
  • アスペルガーと診断された旦那さんと夫婦二人の生活を送っている40代女性です。いかにストレスなく過ごしていけるか試行錯誤する毎日です。

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