アスペルガー的家づくり:⑧最終確認会
先日、我が家の新築のための詳細設計打ち合わせを終え、最終確認会を行いました。
それまでの打ち合わせには、うちのアスペルガーの旦那さんは全く参加しませんでした。
本人は、構造物を心配していて、内装や外装、コンセントの位置、設備については全く興味がありません。
ただ、、、もしうちの旦那さんが参加していたら、こんなにとんとん拍子には進まなかったかもしれません。
最終確認会とは?
最終確認会は、建築請負契約締結後に行った詳細打ち合わせの中身を建築会社と確認する場です。
恐らく、他のハウスメーカーで建てる場合でも同じような場があると思います。
打ち合わせで決めたことに相違がないように、全体的に図面等をもとに確認し、間違えがなければ署名をしていきます。
この最終確認会を行うことを初回の詳細打ち合わせの時に聞いていたので、営業さんにうちの旦那さんが出席せずに済ませられないか聞いてみました。
「確かに、これまでの詳細打ち合わせに参加してこなかった旦那さんが、急に最終確認会で「これはダメだ」とか言われても困っちゃいますよね…。」
と、私の事情をよく理解してくれたものの、結局は上司の方の許可が下りず、契約者(旦那さんと私)がそろっていなければならないということになりました。
当日、案の定…初っ端の建築面積から、建築士さんを悩ませていました。
「大丈夫かどうかを素人のぼくたちに聞かれても、分かるはずないじゃないですか。
どうやって判断すればいいんですか?
確認とっても、結局は「はい、そうですか」としか言えないですよね。」
初めからこんな感じなので、いつも穏やかな建築士さんの表情もこわばっていました。
更に、電気図のところでは、厄介なことを言い出します。
自分で現場確認?
打ち合わせの中で使用してきた電気図面は、間取りの中にスイッチや照明がどのあたりにあって、それぞれがどうつながっているか示したものです。
それを見ながら、ここ数か月、スイッチの位置や照明をどうしたらよいか建築士さんとインテリアコーディネーターさんとあれこれ考えてきました。
でも、その図面を見た旦那さんは、
「これだけみても、何がどうなっているかサッパリ分かりません。」と思ったままを口にします。
(これまで、図面さえもみようとしなかったのは、うちの旦那さんなのですが。。。)
「この図面を見ただけで、電気工事をする人は間違えなく電気をつなげてくれるんですか?」と更に続けます。
どうも、電気の知識があるため余計に不安になるようです。
単なる素人でもわかる電気の配線図ではなく、回路図的なものを求めているようです。
ただ、会話を進めていっても、建築会社が打ち合わせ内容をもとに電気工事の業者から受け取る図面に、回路図はないようでした。
すると心配症の旦那さんは、
「電気工事の時はテスターをもって現場に言ってもいいですか?」と言い出します。
「全部自分で、ちゃんと電気が通っているか確かめますよ。」
「そんなことして、業者さんが気を悪くするなら、会社帰りに自分で建築現場に入って確認します。」
さすがに、同席した営業さんが「施主さんでも工事現場に無断で入るのは安全上困ります。」と言って断られました。
電気がつかない、スイッチが付かない、位置が違うなどの不具合起これば、当然それは建築会社の責任になるので、そのようなことがないよう建設してくれるのでは、と私は思います。
そんなようなことが建築請負契約の中にも書いてありますし。
施主と建築会社との間で、まずはそういったことが起こった時に、取り決めた内容に相違がないことを書面にしておく場のはずでした。
でも、ちょっと違う方向に行ってしまいました。
とは言え、何とか確認会は終了し、また一区切りつきました。
色々ありますが、何気に着々と進んでいます…。