新車購入と 納車式
アスペルガーの人は、音や光から非常にストレスを感じてしまうようです。
うちの旦那さんも、かなり音や光に対して神経質です。
旦那さんが以前所有していた車は、少々車高が低く、購入した当初から「後ろの車のライトが眩しい!」としきりに言っていました。
さすがにうちの旦那さんも、購入する時にはそんなことは気にしていませんでした。
対策として夜の運転でも使用できるサングラス(もはや“サングラス”とは言わないかも…)を購入し、何とかしのいでいましたが、車検が近づいてくると車自体を買い替えることになっていました。
新車検討
新車検討の最大のポイントは、後ろの車のライトがまぶしくないことでした。
いくつか候補があったようですが、事前に車の寸法も細かく調べていました。
所有していた車と比べスペース的にどうなるのかを気にしてのことです。
絞り込んだ結果、ある車種の試乗を予約しました。
その際、ディーラーの営業さんには、ちゃんと買い替える理由を素直に、“後ろの車のライトがまぶしくない車が欲しいから”、と伝えていました。
加えて、「試乗時刻も夜にしてほしい。自分で本当に眩しくないかを確認したい。」と言っていましたが、結局、夜は無理で夕暮れ時に試乗させてもらっていました。
ディーラーの営業さんは、電話の向こうで、苦笑いしていたのではと思います。。。
結局、納得して購入したのはレクサスのある車種でした。
( 本人がお金を出すので、口出しはしません。 )
納車式の下調べ
私は全く知りませんでしたが、 レクサスには、“納車式”というものがあるようです。
私も言われてネットで調べてみると、ディーラーによって結構違いはあるようですが、色々とイベントが詰め込まれているようです。
例えば、購入した新車と一緒に写真をとる、ケーキが用意されている、プレゼントがある、等々。
そこで、旦那さんは、とにかく質素に手短に必要なことだけやってもらえればよいとの要望を事前に営業担当の方に伝えていました。
納車式当日
納車当日は、私も“納車式”に興味があったのでついていきました。
“質素に手短に”と事前にお願いしていたこともあり、納車ルームで静かに車や保険の説明などを受けました。
この納車ルームという発想はとても良くて、その時間帯には、1台の納車専用スペースになっています。なので、他の商談スペースなどとは隔離されています。
アスペルガーの旦那さんでも周りを気にせず、落ち着いた雰囲気で営業の方の説明を聞けました。
もともと、ここのディーラーの納車式は質素だったのかもしれません。
本当ならば、写真撮影はあったようですが、それは旦那さんの意向によりカット。
当日に特別なプレセントはなく、かわりに事前にカタログギフトおそらく3万円相当をもらっていたようです。
最後に、従業員方々からのお見送りを受けることになるのですが、それがちょっとトラブルというか何だか変な感じとなりました。。。
神経質な旦那さんとしては、納車ルームから駐車場まで車を走らせましたが、それだけでは不安なため、「車両感覚をつかむため、駐車の練習をしたい」と申し出ました。
そうなると、納車式最後のお見送りをする予定で待ち構えていた店長含む従業員の方々が、少々戸惑い気味で玄関に並んでいました。
そんな中、何度か駐車の練習を行いました。
“ここでは、このくらいにしとくか”と満足した時点で、「では、ありがとうございます。」と言って、今度はそそくさと帰ろうとします。
すると、女性の従業員の方が、慌てて花束を持って来て下さいました。
アスペ的な心配性が、段取り通りにいかせてはくれなかったようで、従業員の方々に冷や汗をかかせてしまった気がします。。。
少々グタグタな感じにさせてしまった納車式でしたが、それでも笑顔で親切に対応してくださったディーラの皆さんには感謝です。
そして、旦那さんは、「帰ったら近くの運動公園の大きな駐車場で、車両感覚をつかむ練習を徹底的にやるぞー!」と意気込みながら帰り道を運転していました。。。