アスペルガー的家づくり:住み始めて① 外構
引越し後、生活がそれなりに落ち着いてきました。
と言ってもアスペルガーの旦那さんとは無言の日々が続いています。
それでも、前より空間に余裕があることで物理的に距離を置けます。
少なくとも私にとって良かったように思います。
(別れれば一番楽なのでは?と思われる方もいるでしょうが💦)
最近は、殺風景な庭をどう変えていこうかと考えるのが楽しみです。
そして、ホームセンターのガーデニングコーナーを覗きに週末はよく出かけます。
しかも、植物も生きていますから、言葉は話せないけれど、素直に反応してくれます。
水やりができていなればしおれるけど、慌ててあげれば、、、元気を取り戻す。
花がらを詰めば、残されたつぼみが元気に咲き始めると言った感じです。
自分が世話をすることに反応してくれるため、うれしくなります。
アスペルガーの旦那さんは何を言っても反応がなく、それが嫌で話かけることもなくなりました。
だからこそ、初心者であるものの、庭いじりに余計にやりがいを感じるのかもしれません。
こうして、週末は庭を心地よい空間にしようと少しづつ何か手をかけているというのが、最近の過ごし方です。
建物内覧会と外構確認会にて…。
前置きが長くなりました。
庭に出る機会が多くなり、その時に使う玄関の階段のタイルのある箇所をみると、毎回思い出すことがあります。
それは、建物・外構の受け渡し前の確認会の時のことです。
確認会当日は、まず玄関から見ていきましたが、いきなり玄関階段のタイル貼りについて旦那さんが指摘しました。
その時は、「また細かいことを言っている…。この調子でいくと確認会は何時間かかるのか…。」
と思ったものの、結果的には正しい指摘でした。
玄関部は建築会社によるもので、それに続く階段の途中からは外構工事扱いでした。
外構工事は、建築会社が取引のある業者さんにお願いしていました。
確認会の時に玄関と階段のタイルの仕上げ具合が、途中から違うことにうちの旦那さんは気づきました。
特に、その側面の一か所は余ったタイルを切り刻んではめているように見えました。
ただ、私は「こんなものかな…。」と思ってしまいました。
何しろ家を建てるのは初めてです。
どこまでが可能か・不可能かと言う判断が付きません。
ですが、旦那さんは思ったことをすぐに口に出します。
「どうして、このタイルのラインはずれているのか。
どうして、この側面のこの箇所だけ斜めなのか。
どうして正面の高さに合わせて側面のタイルが貼られていないのか。
どうして、ここのタイルは細かい破片を寄せ集めたようになっているのか。」
と言った感じです。
直せるかどうか私には分かりませんでしたが、確かによく見て的確な指摘だとは思いました。
そう指摘したところで、建築会社の現場監督の方から
「ここからは工事の担当が異なりまして…。」と説明がありました。
確かに図面上でそのような箇所があったなぁと思い出しましたが、まさかこのような形で目に見えるとは思いませんでした。
迷わず要望を伝える
「このような状態で引き渡しされても受け入れられない。
御社工事箇所はきちんと仕上げてもらっている。
外構業者にも同じ品質で仕上げて欲しい。」
と、うちの旦那さんは迷わず要望を伝えていました。
私だったら泣き寝入り?しそうな場面でしたが、
「分かりました、直しは可能だと思います。
予定している引き渡し日までに直せるか確認させてください。」
との現場監督の方の回答でした。
そして、引き渡し日までに要望通りに直してもらいました。
特に、ごちゃごちゃなタイルが貼られていた箇所が今ではスッキリとしていて、その変わりようが印象深いです。
余ったタイルをではなく、形状に合わせて一枚のタイルから切り出して貼り付けあるように見えます。
今にして思えば、「真正面だからバレないかも」と手抜きされたのかと勘ぐってしまいます。
思ったことを包み隠さず言ってしまうことで、アスペルガーの人はコミュニケーションが上手くいかないと言われます。
でも、今回の件ではそのような不利と思われる特徴が良い結果となったなと思いました。
庭から玄関に向かう時に、丁度その側面に向かって歩きます。
あのままの仕上げだったら毎回疑問を感じたのかもしれません。
旦那さんがあの時迷わず思ったことを言ってくれてよかったと思います。