苦難の新生活

しばらく引越しでブログを更新していませんでした。

でも、建築請負契約から1年たってよやく、新居での生活がはじまりました。

アスペルガーの旦那さんとの生活を維持していく方法として、お互いの生活スペースを確保できれば、ストレスが軽減されて関係性もよくなるのではと期待していました。

ところが、入居直後に旦那さんは家自体に不満があり、私自身も手放しで喜べない日々が続いています…。

騒音問題

大規模分譲地に引越しましたが、片側1車線の通りに面しています。

もともと、通勤時間帯は車の交通量が多いのは分かっていました。

交通量以外は周りの環境も良く結局そこに土地をきめました。

騒音の対策として間取の工夫したり、全室2重窓にしたり、旦那さん用の防音室を作ったりしました。

それで問題ないだろうと思っていたら、住んでみてわかったことがありました。

実際、家の中は静かで近くで子供が遊んだり、低速の車両が通る音やピアノの練習をしている音など防音室に入っていなくても聞こえません。

それは音対策をしていて効果があった点です。

でも、ある一定の車両の音は逆に響いて余計に気になるということです。

普通に走っている車はほとんど気になりません。

反対に猛スピードの車や大型バイクの音などの余計に耳に入ってきてしまいます。

防音室でも耳を澄ませば聞こえてきます。

それが、旦那さんにとってはストレスとなりました。

防音室が防音の役目を果たしていない、と言うのです。

「もう賃貸じゃない、お金をかけたのにどうして満足できる仕様になっていないんだ。」

確かにそうかもしれません。。。

ただ、建築会社も「木造建築のため防音対策をしても最終的には建ててみないと分からない」と最初に言っていました。

旦那さんは、自分なりに対策をしようと周囲の騒音が耳に入ってこないノイズキャンセリングヘッドホンを早速購入しました。

5万円ほどのわりと高価なものですが、実際につけさせてもらって私も効果を実感しました。


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騒音がストレスへ

そうは言っても、だんだんとどうして自分がここまでして我慢しなければいけないのかと旦那さんは思うようになり、次第にそのストレスの矛先が私に向いてきました。

ずっと、数日にわたって

こんなところに住みたくなかった。
前のところほうが静かでよかった。
コンクリートの家が良かった。等々。

というようなことを言われました。

先日、またやたらと物にあたり散らし始め、私もそれをみていて我慢しきれず「どうしたの⁈(怒)」と聞いてしまいました。

(こらえて「そっとしておけばよかった」と今では思います。)

すると、

せっかく精神的に安定してきたのに、また逆戻りでどうしてくれる。
勝手に自分だけ満足できるように設備や建具をつけて、自分だけやりたい放題じゃないか。
家を買ってしまたら、もうここから動けない。どうしてくれる。
(私が)家を建てたいと言ったばかりに、自分はストレスを感じている。

ということをまた延々と言われ続け、遂に私も限界に達してしまいました。

「えっ?ほんとに⁈」と思うことに思わず反論してしまいました。

そして、それを言ったところで会話がかみ合いません。

最終的には「すべてが失敗でした!ごめんなさいっ‼」と何度も謝り続け泣きわめきました。

(いい年のおばさんですが…。)

誤りながら、新築の家を建てるなんて人生の最大のイベントなのに、建ててからもこんな言われようとは悔しかったです。

その時、もはや家がどうこうではなく”結婚自体が失敗”ということを嫌でも知ることになりました。

それを認めたことでかなり自分でも落ち込みましたし、気分を立て直すにも時間がかかりました。

ただ、不思議なもので数日たって気持ちも上向きなると、私と結婚したことがうちの旦那さんにとっても同じように失敗であるということも同時に理解する必要があると思いました。

なぜならば、私と結婚しなければ、自分がアスペルガーと言うことに気づくことなく「なんだか生きづらい」と感じる程度で生きていけたのかもしれないからです。

私たちには子供がいるわけでも介護中の親がいるわけでもないので、失敗を認め行動に移すこと(=離婚)もできます。

でも、そうはならないのにはやっぱり関係性が良くなることをお互いがどこかで望んでいるのかもしれません。

成功の大きさはその人が抱えられるストレスの大きさに比例するということを前に聞きました。

なぜかそういうことを丁度良く思い出してしまいます。

これからどうなるか分かりませんが、しばらくは穏やかに過ごせるように立て直しの時かと思います。



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さこみ
  • さこみ
  • アスペルガーと診断された旦那さんと夫婦二人の生活を送っている40代女性です。いかにストレスなく過ごしていけるか試行錯誤する毎日です。

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