アスペと癇癪(かんしゃく)

うちのアスペルガーの旦那さんとは、昨年はあまりコミュニケーションがなかったため、比較的大きな衝突なく過ごしました。

今年もできる限り平和であって欲しいと願っていました。

ところが、先日、旦那さんが酷すぎる癇癪を起しました。

危害を加えられたわけではありませんが、とても怖くなりました。

ことの発端

我が家の建築が進み完成の目途が立ってきたところで、それなりのやり取りが必要となってきました。

その中の一つに最終金額の支払いがあります。

二人とも共働きでお金のかかる趣味を持っているわけでもないため、資金に余裕がありました。

そのため、これまでの土地代、契約金、着工金、上棟金は、双方の資金で賄ってきました。

資金計画について、うちの旦那さんは「あなたが考えて。」というので私なりに色々と考えました。

土地は旦那さんが多めで、建物は半々となるように考えました。

古い考えですが、、”旦那さんを立てる”部分を残しておいた方が良いと思い、土地代は旦那さんの比率を多めに支払ってもらいました。

これから家を建てる方への参考ですが、支払負担金額=名義の比率となります。

本当は支払がないのに名義だけ50%などとすると、贈与と疑われ課税対象になるようです。

ちょっと話がそれましたが、最終金の一部はローンを組もうか考えていました。

手持ちの資金が急減するのは心配だと思ってのことです。

実際に銀行の方にも昨年から何度も相談にのってもらっていました。

一応仮審査が通り、いつでもローンが組める状態にしておきました。

ただ、うちの旦那さんは休職に入る前に
「仕事は続けられるかどうかも分からないからローンを組みたくない。一括で支払う。」と言っていました。

本当に一括で支払ってくれるのかメールで再確認しても返答がありません。

私は、それを本気と捉えて良いものか迷っていました。

住宅の完成が近づいてくると、それは支払の期限が近づくということでもあります。

もう後回しに出来ないタイミングになってきたので、
「あなたの支払い金額は〇円、私は〇円。
前に一括で支払うと言っていたけれど、そうではないなら早急に連絡が欲しい。」
と言う趣旨のメールをしました。

この金額については表にしているので、見てくれていると思っていました。

そうすると、
「なぜこの割合なのか⁉
家が欲しいのはあなたなのだから、自分が半分も負担しなければいけない理由が分からない‼
納得がいかない‼
家、家、家とうるさいし、自分はそんなに家に思い入れはない‼‼」
といった怒りのメールがかえってきました。

今さら…。と思うと同時に私も、
「二人が快適に過ごせるように家が欲しいと思っていることの何が悪いの?」
と返信してしまったから大変です。


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抑えきれない怒り

それから、アスペルガーの旦那さん怒りが勃発します。

やたらと物にあたります。

ドアは力いっぱいに閉めるめるし、物を置くときは投げるように置くし、壁を叩くし、床を蹴るし、庭のプラスチックのプランターは蹴って壊すし、植え込みの一部を折ってしまうし…。

更には「妻は自分の思い通りにいかないと、不機嫌になる。」というようなことを、どこかの電話相談の方に言っていたのが聞こえてきたから驚きました。

ある朝は、私が出勤しようと家を出てドアを閉めたと当時に、何度も壁を叩くか床を蹴るかしていました。

そして、その音が数十メーター歩いたところにも響いていました。

朝は急いでいるので、「怒りが収まっていないな…。」と言う程度にしか感じませんでした。

でも、夕方いざ帰宅しようとするとその日の朝のことを改めて思い出し、急に怖くなりました。

気が重くなり、そして足取りも重くなりました。

家に入っても怖くてしばらくは玄関から動けません。

どうだろうか怒りは収まっているだろうか、ビクビクしながら考えました。

家が静まり返っているのを確認して、部屋に入るという日が数日続きました。

(カサンドラに苦しむ方はもっともっとつらいのだろうと思いました。)

ここまでするほど私が旦那さんに悪いことを言ってしまったのか?と私自身も分からなくなりました。

私の心の状態は?

アスペルガーの人の特徴に、一度怒りが勃発するとなかなか収まらないことがあります。

以前にも似たように癇癪を起すことはありました。

物にあたることも初めてではありません。

でも、なんとか乗り越えてきました。

今回はそんな状態に陥ったのが久しぶりであっため、余計に怖く感じました。

「そうだ、うちの旦那さんにはこういう部分があったんだ。」と改めて思い出しました。

休職し仕事から離れ人間関係のストレスから回復しようとしている時に、住宅の支払いのことを持ち出して新たなストレスを与えてしてしまったのは私です。

でも、私は ”支払をどうするか”だけを知りたかった、それだけです。

予定外のことを言い出したのは旦那さんのほうですし。

そこで、”そんなこと考えられない”とだけ言ってくれれば、私なりに対応する術はあったのにと思います。

あんなことがあると、二度と怒り狂わないようにと、自分を押し殺して生活することになります。

(それでも、旦那さんにとっては、私は自由気ままにやりたい放題に過ごしている、そしてそれが気に食わないらしいようですが…。)

でも、引越しすればお互いのスペースがはっきり持てるので、多少過ごしやすくなるだろうと思っています。
(そうでないと困る…。)

だからこそ、今はもう少しの辛抱と思って乗り越えていこうと思います。

ただ、、引越しのことでまたひと悶着起きそうなのが怖いです。

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さこみ
  • さこみ
  • アスペルガーと診断された旦那さんと夫婦二人の生活を送っている40代女性です。いかにストレスなく過ごしていけるか試行錯誤する毎日です。

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