アスペルガー的家づくり:⑪電気工事
我が家では、9月の下旬から家を新築中です。
うちのアスペルガーの旦那さんとの生活では、それぞれの空間があったほうがよいという結論からです。
詳細打ち合わせには、うちの旦那さんは一度も参加しませんでした。
でも、工事が進み始めると建築中のイベントのためには現場へ一緒に足を運ぶようになります。
例えば地鎮祭や上棟などです。
ただ、、、毎回のように当日になるまで行くか行かないか分からない状態です。
そして当日はなぜか朝からイライラしています。
見かねて「行かなくても大丈夫だよ。」と普通に声を掛けます。
強がりではなく、私は一緒に行ってくれなくても良いと思っています。
「そういうこともあるよな」と予想外のことがあっても、いつも受け入れるつもりでいます。
不機嫌な人と一緒に行動したくないのが正直なところかもしれません。
そのため、一緒に行ってくれないことで私が「怒る」ということはありません。
ただ、行くとなると車での移動中はあからさまに助手席の窓の外に体ごと向け不安を態度で表します。
「そうまでして、一緒に行ってもらわなくていいのに!」と心の中では思います。
毎回、家関連のイベントはこのような非常に重い空気で始まります。
現地に到着して、担当の方に会うと逆にほっとしてしまいます。
中盤のイベント:電気工事
そんな中、先日電気工事の立ち合いのため建築現場に行きました。
図面上のコンセントやスイッチの位置を建設現場で確認するイベントです。
現場に到着するとこれも相変わらずですが、うちのアスペルガーの旦那さんは、私とは不自然なほどに大幅な距離をとります。
きっと、現場監督の方などは不思議に感じていると思います。
それでも、うちはこんな夫婦だからと諦めがついているから、私は何とかやってこれているかもしれません。
現場監督とともに図面をもとに家の中を確認していきますが、うちのアスペルガーの旦那さんは別行動をとり始めます。
家の内と外の別の部分を歩き回り、さらには建築現場の脚立を借りて屋根裏にも上っていきました。
電気の確認が終わった後に、屋根裏から降りてきて旦那さんはいくつか質問をします。
「お風呂の上だけ断熱材がないけど、なぜ?」
「屋根裏の〇〇の部分の板の端が留められていないが、なぜ?」
「ここに断熱材がないのはなぜ?」
「ここだけカバーが緩いが本当に建築中に雨は入ってこない?」
「テスターを使って電気が通っているのを確認するのはいつ?」などなど。
それぞれ、回答をもらえ本人は納得していました。
確かに、聞いてみればなるほどと思うこともありました。
質問することで「手抜き工事するとこの施主は面倒になる」と言った牽制にもなるのかもしれません。
ただ、何か月もずっと会話をしていないので、旦那さんの行動が私が思う「普通」の対応でないところに嫌気がさすこともあります。
家を建てることは本当は楽しいことのはずなのに、いつも素直にイベントを楽しめないからだと思います。
前向きに考えたいと思っても、息切れしてしまい続かない時はありますよね…。
無事に家が建ち、それぞれの快適空間を確保して今よりもお互いにリラックスして過ごせるようになることを祈るばかりです。