別々の食事

我が家は、朝昼晩、三食すべて別々に食べます。

朝は、家を出る時間に違いがあり、旦那さんからも、「あるものを勝手に食べるから、時間合わせなくていいよ。」と言われていました。

という訳で、以前は、夜と週末の昼食は、一緒に食卓を囲んでいました。

窮屈な食事

ただ、、アスペと思われるうちの旦那さんは、私が食事の時に噛む音が嫌いです。

結婚して間もない頃、「噛んでる音が大きいと言われたことない?」と聞かれました。

「あるわけないでしょ!!」(それまで生きてきて初めて言われました、そんなこと。)
「そうかなぁー?結構気になるよ。」

テレビをつけずに夕食をしていたので、余計にそう感じたかもしれません。

うちの旦那さんは、テレビを毛嫌いしています。

そこで、加入している動画配信サービスで、スポーツ、昔のアニメ、海外ドラマなどを見ながら、食事をすることにしていました。

それでも、今度は、“フォークや、スプーンがお皿に当たる音が気持ち悪い”と言います。

加えて、生ものが嫌いな旦那さんは、私が生ものを食べるのを見るのと、気持ち悪いものを見てしまった、と言わんばかりに眉間にしわを寄せます。

それでも、そんな感じで数年間は、一緒に食事をしていました。

何か確認したいことがある時などは、なんとなく食事中にするほうが聞きやすいし、会話も二人そろって食卓を囲んでいる時のほうが落ち着くし、と思っていました。

でも、だんだんそうでもないことに気づきました。

“当たり前”を気にしない

気づくのが遅かったかもしれません。

喧嘩期間中は、全く会話がないので、こんなにみじめな食事をしている自分なんて、情けなくて仕方ないと思い、泣きながら食事をすることも多々ありました。

そういう時は、旦那さんには、大抵何が起こっているか全くわからず、私に、声をかけることもしません。
それが、余計に私が悲しくなる原因となってしまいます。

ある時、長い喧嘩をしました。2か月ほどの期間です。

ほとんど会話もせず、目も合わさず、みじめで気まずい食事も2か月続きました。

あんなに、せっかく作ったものが台無しになる食事は、2度としたくありません。

私は、別々に食事をすることを提案しました。
食事自体は準備するので、食べる時は別にしたいと。

うちの旦那さんは、「えっ?(どうして)」という反応をしましたが、了承してくれました。

最初は、“家族がいるのに、別々に食事をするなんて寂しいかも”、と私も思いました。

でも、今では、良かったと思います。

以前は、せっかく、配膳しても何かに夢中になると、食事そっちのけで、没頭してしまう旦那さんに、私がイライラしていました。
待たせて悪いな、という感覚がないのです。
いつも、温かいうちに食べたらおいしく食べられるのに…と落胆していました。

今では、気にせず、ゆっくりよく噛んで食べられるので、一人でも食事を味わって楽しむことが出来るようになりました。

私の食事の時間は、旦那さんは別の部屋でネットを見たり、本を読んだり、筋トレをしたりしているので、気楽に食事ができます。

家族の会話は、意外に私が食事の準備をしている時にできるようになったので、あまり大きな問題とはならなかったです。

アスペルガーの人との生活では、今まで当たり前と思っていたことに、あまりこだわらないほうが良いかもしれませんね。

そして、“普通”と思われる家庭と違った生活をしているからと言って、それだけで不幸になっているわけではありません

むしろ、自分が楽になったし、前よりも上手くいっている気もするので、周りは気にしなくてよいな、と思いました。

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さこみ
  • さこみ
  • アスペルガーと診断された旦那さんと夫婦二人の生活を送っている40代女性です。いかにストレスなく過ごしていけるか試行錯誤する毎日です。

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