旅の記録-ハワイ島④~苦い思い出
渡航時期:2019年5月
引き続きハワイ島現地ツアーについて紹介します。
アスペルガーの旦那さんとの旅行で、比較的平和な日については今回でようやく終了です。
もう少しお付き合いください。
キラウエア火山国立公園
Big Island Candies(お土産屋さん)から次に向かったのは、キラウエア火山国立公園です。
その前の年(2018年)にも大きな噴火した活火山です。
日本でもニュースになりましたが、ガイドさんによると当時実際に被害を受けたのは、島のほんの一部だったそうです。
でも、世界中のニュースは、まるで島全体に溶岩が流れ出し危険な場所、と言った取り上げ方でした。
確かに私もハワイに行きたがっていた実家の母親に、「結局、キラウェア火山があるハワイ島に行くことにしたよ」と言った時「大丈夫??」と心配されました。
そんな報道のため、一気に観光客が減ったそうです。
実際に溶岩が流れ出して民家にまで被害が及んでいたようです。
ただ、地元の方にしてみると、その時被害にあった地域は、もともと噴火すれば被害が受けやすい場所とされていたようです。
そんな細かい事情は遠い日本にまで伝わってきませんでしたよね…。
観光客が来て初めて仕事が成り立つこともあり、ニュースの伝え方による地元への風評被害についてガイドさんは熱く語っていました。
少々話はそれますが、、、
「人間の脳は「生き残る」と言うことに対して敏感です。
それは、危険を察知するということで、私たちが思っている以上に、脳は無意識に危険なことを伝えるニュースを欲してしまうようです。
そして、情報を提供する側は、それを利用して視聴者をくぎ付けにするために大げさに取り上げます。
だから、メディア・ダイエットをして、貴重な時間をニュースに費やすことなく大切に使うべきです。」
ということを、私が毎日聞いているpod cast のある番組では、再三言っています。
なので、アスペルガーの旦那さんがテレビを観ないおかけで、私も思いがけずメディア・ダイエットできています。
ガイドさんの話を聞いて、我が家は大抵どんなニュースがあっても冷静に受け止めている方だな、と思いました。
とは言え、いくら小康状態にある火山といっても、その規模の大きさに圧倒されます。
そこかしこから蒸気?が出ていて、「あ~、地球は生き物だな~。」と実感できます。
海の方へマグマが流れ出し固まって溶岩となっています。
夕暮れ時で写真を撮れませんでしたが、実はキラウェア火山の中にもアカカ滝周辺のようなジャングルのようにシダ植物が生い茂る場所があります。
いつか昼間に行って、恐竜でもでてきそうな太古の地球の風景を改めて見てみたい気がします。
天体観測
その後、向かったのかマウナケア山頂付近です。
実は、この“付近”というのは、アメリカ軍の基地の入り口です。
天体観測を行う際に、星に直接レーザービーム(会議などでつかうのと同じようなものに見えました)をあててガイドさんが説明をしてくれます。
「そんなことができるんだ!」とびっくりしました。
因みに、このビームがアメリカ軍の敷地の方に向けられると、軍関係者が直接注意に来るということで、説明するガイドさんは角度を非常に気にしていました。
ただ、肉眼で見ても「こんなに星ってたくさんあるんだ!」と言うくらい見えます。
そして、天体望遠鏡が準備され、もっと大きく星を観察させてもらえます。
星の色の違いもはっきり分かります。
同じように他社のツアーの参加者もいて、ちょっとした賑わいとなっていました。
普段、星を観察する機会がないので、私にとってはとても良い経験でしたし、周りの方の反応をみても同じように感じました。
が、そこでアスペルガーのうちの旦那さんがまた水を差すようなことを言います。
「みんないつからそんなに天体観測が好きになったの?」
微妙に聞こえそうな大きさの声で言うので、またヒヤヒヤしました。
(せっかく、楽しんでいるのに~!)
満月だったらと思いましたが、表面の凸凹が見えるためには欠けている方が良いそうです。
でも、ビックリするほど綺麗な月の表面を見て感動していたので、そんな旦那さんには構っていられません。
こんな機会はそうないだろうから、少しでも長く記憶に焼き付けたかったし。
そして、望遠鏡を通して月の写真を収め充実した気持ちになれ、比較的平和で幸せな2日目が終わりました。
ぜひ、ハワイ島に行く機会があれば、この天体観測はぜひ体験してみて下さい!