アスペルガーと分かっても

旦那さんが、アスペルガーかも、と分かると、どんよりした雲の隙間から一筋の光が差した気がしました。

でも、、何をどうすればこの結婚生活がうまくいくのか分かりませんでした。

調べるのにも気をつかう…

そこで、私は、ネットや本で、“アスペルガー障害”について掘り下げてみようと思いました。

私が、旦那さんを発達障害のアスペルガー症候群と疑っていることがバレると、またややこしいことになるのは容易に想像できました。

そこで、ネットは旦那さんが寝ている時に検索して、本は買ってきてカバーを裏返しに、タイトルが見えないように読んで、本自体は本棚ではなく自分専用の引出しにしまいました。

基本的には、人への興味が希薄なので、私が白いカバーの本を読んでいても、「ふーん。」って感じでした。

もともと、うちの旦那さんはよく本を読む人で、彼には及ばないものの私も多少は本を読むので、そこまで特別な行動には映らなかったようです。

何冊か本を読んで、特徴や悩みに共感を覚えました。

ただ、自分の選択のマズさもあるのでしょうが、結婚生活を円滑にするための具体的な方法が乏しいなと思いました。

旦那さんにそれとなく

そんなある日、うちの旦那さんが、「会社の同僚とも、実家の家族とも上手くいかないし、なんか自分って、人と違うと思う。そう思う?」と聞いてきました。

機嫌も良さそうだったので、「そう思うよ。いわゆる天才とか成功者と呼ばれている人に多い発達障害の“アスペルガー症候群”じゃない?」と、サラッと言ってみました。

「ふーん、そうか。人より欠けているんだ…」

(いかん、ネガティブな方向に行ってしまう。軌道修正!!)

「欠けている部分があることで、他が人より発達しているみたいよ、例えば、物事を論理的に考えるとか、集中力が高いとか。だから、弁護士とか医者とか教師とかエンジニアとか向いているみたいよ。」

「ふーん。そうか。確かに、今の理系の仕事より弁護士が向いていると、前に占いで言われたなぁー。」

(うちの旦那さんが占い・・・??まあいいか。)

無事に旦那さんへ疑惑を伝え、その場では旦那さんも受け入れました。

なので、先ほどの読み終わった本たちは普通にカバーが表になって本棚にのちに並べられました。

その後、旦那さんなりにアスペルガー症候群については調べたようです。

ただ、だからと言ってすぐに何かが変わるわけでも、変えていけるわけでもない。

そこがもどかしいんですよね。

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さこみ
  • さこみ
  • アスペルガーと診断された旦那さんと夫婦二人の生活を送っている40代女性です。いかにストレスなく過ごしていけるか試行錯誤する毎日です。

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