そっとしておく

前回の投稿で、不機嫌な時のアスペルガーの旦那さんに対しては、
“見て見ぬふり”をすることをがんばることにしました。

でも“見て見ぬふり”という言葉が気になっていました。

私が悪いことをしているような感じたからです。

何か他の表現がないかしばらく考えていました。

言霊の力

「別にそんなに言葉にこだわらなくても。」
と思われるかもしれませんが、私は言霊の力を結構信じるタイプです。

きれいな言葉を使う人は、その人自身の生き方や考えまで整然としている感じがします。

一方、汚い言葉を使う人は、その人自身の価値まで悪くしてしまう気がするんです。

見て見ぬふりをしようと、いつも頭の中で考えると、
毎回何か悪いことをしているという考えが頭の中に染み付いてしまいそうで嫌だったのです。

そんな罪悪感が常にあると、自分を大切にするなんてことはできません。

以前カウンセラーの先生がおっしゃっていました。

うちのアスペルガーの旦那さんの心無い一言を、その時は私が受け止められたとしても、
放射能のようにじわじわと私に悪い影響を及ぼすものだと。

同じように、私が罪悪感を抱き続けることは、
自分自身に放射能を浴びせることになる気がします。

普通の夫婦から見ると、「見て見ぬふりをする」= 「無視する」ということ。

私の行動のほうが、おかしいと批判を浴びるところだと思います。

でも、実際にアスペルガーのパートナーと生活していると、
まずは自分が自分であることを大切にしなければ自分が持ちません。

そして自分を守るために自分の行動を前向きなものとして記憶させていきたい。

そうすることで私の心の健康が保てるからです。

私の心が健康でなければ、アスペルガーの旦那さんがますますストレスを感じるでしょう。

言葉の置き換え

そんなことで、いろいろ考えて浮かんだのは、
“見て見ぬふり”ではなく、“そっとしておく”です。

StockSnapによるPixabayからの画像

これだったら、私が悪いことをしている訳でなく、
旦那さんの存在を認めつつ、その行動を尊重しておく、と言った感じがします。

そして前に“がんばる”という言葉の難しさについて考えたことがあります。

“がんばる”を置き換えるための、丁度いい言葉がなかなか思い浮かびませんでした。

それだけ、“がんばる”に縛られていたのでしょうか。。。

最近、“やってみよう”でいいのかも、と思っています。

そうすると、失敗してもいいから、前向きにまずは行動を起こそう・変えよう。

もし失敗しても自分を許せる、そんな気がします。

まずは、挑戦しようとしたことだけでも、良かったじゃないか、と思えます。

そして、そっとしておくということをまずやってみるという風に、
旦那さんにイライラしたら考えるようにしました。


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さこみ
  • さこみ
  • アスペルガーと診断された旦那さんと夫婦二人の生活を送っている40代女性です。いかにストレスなく過ごしていけるか試行錯誤する毎日です。

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